はじめに
スマートに見られるためにはだらしない体型であることを隠さなければならない。
あえて「だらしない体型から変わらなければならない」のようにガツン!と書かなかったのは、フィットネスをしてしゃっきりした身体を手に入れるよりも、金の力でスリムに見える服を購入した方がお手軽だからである。
水が低いところへ流れるように、人間は楽な方へ流れる。エントロピーは減少よりもむしろ増大する方向へ進んでいく。
だらしない体型という悲劇に対して、つらい運動よりもラクな解決方法が存在するのであれば、そちらを選択してしまうのが人情というものである。男はつらいよ。
そういうわけで今回は、体型をかっこよく見せるための着こなし術を研究してみた結果を公表します。
総論
研究の結果、体型をかっこよく見せるための四大ポイントは下記の通りであった。
- 清潔感
- シワ・汚れがないこと
- 手入れされた靴
- 収縮色
清潔感
えてして顔面における評価がそうであるように、服装においても清潔感は肝要である。
書を捨てよ、街に出よ。
街に出るときはひげをそれ。顔を洗え。歯を磨け。髪型をセットせよ。
清潔感はNANIMONOにも勝る。
シワ・汚れがないこと
よれよれのシャツ、うす汚れたコートを着ていながらかっこいい人物はそうそういない(希少な例:エヴァンゲリオン・加持リョウジ)。
洋服を大事な場面の前、クリーニングに出すだけでも、だいぶ印象が変わるはずだ。
手入れされた靴
「ファッションをわかっている人はまず相手の足元を見る」という格言があるように、こぎれいな靴を履いていることはその人の印象にとても寄与する。
汚れをブラシでとり、適度にクリームで磨く。とくに高い物でなくとも100円均一のものでかまわない。
靴の手入れは万難を隠す、ということわざを今作った。
収縮色
何を着るか、という状況において「何色を着るか」は重要なファクターである。
一般に「収縮色」と呼ばれるカラーがある。
- グレー
- ブラウン
- ブラック
上記の色を身につけると、身体が締まって視覚認識されるらしい。
これは洋服に限らないことなので、色彩選択のさい頭に入れておこう。
私服編
ここからは「私服編」ということで、カジュアルに・ウィークエンドに着るような服を想定して研究してみた。
ここにおいてもポイントは3つ。
- ゆったりデザイン
- 細い露出
- ストライプ
ゆったりデザイン
上着、シャツやジャケット、Tシャツなどを選ぶときは、すこしだけゆったりめのものを選ぶべし。
細身のピチピチしたお召し物が似合うのは、TMレボリューション・西川氏やB’z・稲葉氏など、一握りの人々のみである。涙を呑んで見送ろう。
しかし例外もあって、ズボンは「細身」のものを履いてもオッケーである。
上半身ゆったり・下半身細身の組みあわせはけっこうスマートに見える。
ところで当ブログは「カカシスマート」であるが、カカシは上半身だけ服を着て下半身は露出していることが多い気がする。見習いたいものである。
細い露出
ダウンコートのみを身に着けて春の深夜に徘徊する男性のことを言っているのではありません。
ここでいう「細い露出」とは手首・足首を出したファッションのことを指します。
どんな人でも手首・足首は身体のなかでも細いほうである。これらをちょろっと露出しただけでもわりとスマートに見えることが判明した。
Vネックを選ぶ、腕まくりをする、少し短いズボンを履くなど、試してみてほしい。
ストライプ
ボーダーは体格を横に伸ばして見せる効果を持つが、反対にストライプは体型をスリムに見せる効果を持つ。
じゃあ格子状は?と訊ねてみたくもなるけれど、そんな模様の服をうまく着こなせる方はごくごく少数と思われるため、思考の対象外とする。
ビジネススーツ編
スーツスタイルについても調べた結果を下記にまとめる。
- 前ボタンをしめた状態でにぎりこぶしがひとつ入るゆとりがあること(判定はにぎり飯でも代用可)
- シャツの袖口が1-1.5センチ出ること(出すぎも出なすぎも禁物。過ぎたるは猶及ばざるが如し)
- 尻がちょうど隠れるような着丈で(頭隠して尻隠さず)
- 座るときはボタンをぜんぶ外す(立ったらかける)
- スーツのポケットには物を入れない(おやつもだめ)
項目のうち上3つはたぶん、スーツ屋さんで合わせている時点で店員さんが確認してくれているはず。
したがって気にすべきは下2つの着こなしです。ささいなことですが神は細部に宿ると言いますので、神っていきましょう。
おわりに
以上、だらしない体型をテクニック・金銭で解決する方法について述べてきた。
しかしわざわざ私が申し上げるまでもなく、だらしない見た目の最良の解決法は食事を制限し運動を行うことである。
運動については、実施することでなにやらよさげなホルモンも分泌されるらしいので、気が向いたら下記の本などを参考にしてがんばって頂きたい所存でございます。