はじめに
あなたは「滑舌」を正しく発音できますか?
もしかして「かちゅぜちゅ」になっていませんか?
恥を忍んで申し上げると、何を隠そう私も「かちゅぜちゅ」派です(本当はぜんぜん恥ずかしくない)。
というわけでかちゅぜつ改善&声に出して楽しい気分になる早口言葉はないものかと探してみた結果がこの記事です。
短い早口言葉と長い早口言葉でカテゴライズしました。一般的には長ければ長いほど難しいとされているそうです。
評価は5段階で行いました。実施するときは「3回言うとクリア」が目安です。
では、いってみましょー。
短い早口言葉
生麦 生米 生卵
早口言葉初級編。
早口言葉はまずここから。
初級だからといって侮ることなかれ。
噛んでしまうと「生もめ」「生ままも」など不思議な言葉になってしまうので要注意だ。
生なまず 生なまこ 生なめこ
生シリーズ第2弾。
(なまずは触ったことがないのですが)なまずもなまこもなめこもヌルヌル・イメージが強いため滑舌に効きそう。
青巻紙 赤巻紙 黄巻紙
色のついた紙を巻いて何が楽しいのか。
でも、カラフルな絵図が想像できていいですね。
赤炙りカルビ 青炙りカルビ 黄炙りカルビ
「食べ物で遊ぶものじゃありません!」の声が聞こえてきそう。
何でもカラフルにすればいいってものではない。
そもそも「赤炙りカルビ」って高確率で生焼けですよたぶん。子どもが真似したらたいへん危険な早口言葉である。
隣の客はよく柿食う客だ
おうちに招かれて出されたそばから柿をぱくぱく食べていただけなのにお隣に噂をされる始末ですよ、奥さん。
この早口言葉のおかげで小さい頃から「食べすぎは禁物」を学べたと自負しています。
老若男女
アナウンサーの方も新人時代は苦労するとかしないとか。
使おうと思えば日常でもけっこう使いどころがあったりする言葉。
私は滑舌がよくないのでこのようなことを言い表したいときは「幅広い世代に」とかごまかして生きていますけれども。
東京特許許可局
これ、東京に存在する事務局なのかというくらいありそうなネーミングだな(ありません)。
「きょ」の音が発音するのにとても楽しく、早口言葉とは関係ありませんが楽しいとき「きょきょきょ」と笑うともっと楽しくなってしまうというライフハックがあるとかないとか。
地図帳でチェジュ島探し
東京特許許可局と同じくこちらも実在しないかと思いきや、朝鮮半島の南西(あるいは長崎県の西)にありました。
場所を調べるのに地図帳というのも今時どうなのと思うけれど「グーグルマップでチェジュ島探し」だと早口言葉もへったくれもないのですよね。
魔術師魔術修行中
これが言えるようになって初めて魔術師は修行中の身から脱することができるという早口言葉(嘘)です。
何でもそうですけど、プロと呼ばれる身分って一生涯修行が続くものですな。
シャア少佐
認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを。
マッドアングラー隊のとき(シャアズゴックでジムのお腹をズボォ!とやったとき)はもう大佐だったそうです。
戦時中とはいえすさまじいスピード出世なんだな。
骨粗鬆症訴訟勝訴
骨粗鬆症になって訴訟をするなんてどんな状況だ。しかも勝ってるし。
この記事を読んでいる若い方は、若いうちに骨を鍛えてカルシウムを蓄えておきましょうね。
右耳にミニニキビ
想像するだけでちょっとざんねんな気持ちになる早口言葉です。
目の上のたんこぶ、耳にタコができる、はよく聞きますけど、ニキビは生物学的に耳にできるものなのか知らん。
あと、若いうちは「ニキビ」と呼び、年を重ねると「吹き出物」と呼ぶらしいのですが、境目はどのあたり? 自己判断?
バスガス爆発
なんとも物騒な早口言葉ですこと。
小さいうちは無邪気に使えますけど、大きくなるにつれ「バスガス爆発」の凄惨さがリアルに想像されてきてとてもじゃないけど口に出せなくなってくる。
ブラジル人のミラクルビラ配り
「ブラジル人のビラ配り」だったらわかります。
ブラジル人のロナウドさんが自分の主催するイベントのポスターかなんかを必死に通行人に押し付けているんでしょう。
では、「ミラクルビラ配り」とは何ぞや?
ちょっと珍しいことがあるとすぐに「奇跡だ……」「マジ神」とか言ってしまう現代を風刺した副詞なのでしょうか。
レモン メロン ルミオン レミオロメン
レモンとメロンは果物、ルミオンは車両、レミオロメンは歌手グループです。
レミオロメンは知らなくても「3月9日」という歌なら知っている方がいるかもしれません。
瞳を閉じればまぶたの裏にいるやつ。
「粉雪」も有名な歌です。
「こなぁぁぁゆきぃぃぃぃ、ねぇ」と叫べるやつ。私はストレス発散によく使っています。
貨客船万景峰号
北朝鮮の船。工作船の疑いがあるそう。
「まんぎょんぼん」はきっと朝鮮語なのでしょうが、「ごう」は日本語っぽい。ハイブリッド語か。
ハイブリッド語って便利ですよね。
「チンダル現象」とか「ハロー効果」とか。
あ、そもそも「ハイブリッド」という言葉自体がもしかしてハイブリッドなのか!
自己言及っぽくてゾクゾクしちゃう。
キャッキャ感からのきゃりーぱみゅぱみゅ
「キャッキャ感」。とても楽しそうな様子が伝わってきます。同時に(キャッキャしやがって)という妬みと侮蔑の入り混じった感情も読み取れます。
「からの」は近年若者の間で使われる転換(好転の期待)を表す接続詞です。
「からの」会話例
「今日飲み会行けないわ~明日朝からテストでサ」
「からの~?」
「行く~」
「きゃりーぱみゅぱみゅ」は難読で有名な女性アイドル。
特に「ぱみゅぱみゅ」がゆっくり読んでもむずかしいと話題です。どうしてこんな名前にしたのか。
当然私は読めないので「きゃりーぱむぱむ」と発音していますが「違うだろ!」と言われたことはないのでみんな言えないのかも知れないと救われた気分で毎日を過ごしております。
よぼよぼ病
こういう架空の病気というか想像力大好きです。
つまり「加齢」のことだよな。
早口言葉を実践したとき「よぼよぼぼー」ってついつい噛んでしまうのもかわいくてよい。
「かみまみた」「嘘だ、わざとだ」「神はいた」「どんな奇跡体験を!?」
バナナの謎はまだ謎なのだぞ
「バナナの謎」といえば、マンガ・アニメでバナナはすってんころりん転ぶシーンの定番アイテムで使われるということです。
ぬるぬるした物体はこの世にさまざまあれど、バナナの皮ほど古くから広く使われているものはないでしょう。
「チェーホフのバナナ」という「バナナの皮が登場した場合、登場人物は必ず滑らなければならない」という物語の法則があるとかないとか。
バナナの謎は、永久に謎のままである。
新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
「シャンソン歌手」というくくりがマイナーでは。
「総出演」とか書かれてますけど、たぶん総出演しても30組もいないのでは。
早口言葉のためとはいえ新春から働くなんて、シャンソン歌手の方々には頭が下がります(なむなむ)。
私は正月はできる限り全力でごろごろします。
ニャンコ 子ニャンコ 孫ニャンコ
「ごろごろ」つながりで早口言葉。
猫の大好きなおやつ「ちゅーる」のCMを彷彿とさせる早口言葉。
「ちゅーる、ちゅ~る、チャオチュール~」のあれです。
長い早口言葉
肩固かったから買った肩叩き機肩叩きにくかった
ネット通販か何かで買ったのでしょうか。試用は大切だということを再確認させてくれる早口言葉。
というかそもそも、肩がこったら肩叩き機よりも背中~腰~お尻のストレッチをすればいいのでは。
鹿もカモシカも鹿の仲間だ しかし海驢は鹿ではない
アシカ、ってこういう漢字を書くのですね。
漢検でいうと何級レベルの漢字なのか知らん。
ひと目見ればアシカが鹿の仲間ではないことはすぐにわかるのに、わざわざ言ってくるのが早口言葉らしくて憎たらしいね。
ラバかロバかロバかラバか分からないので ラバとロバを比べたらロバかラバか分からなかった
最後に「バカか」と付け加えたくなる……なりません?
ちなみに「ラバ」は「ウマ」と「ロバ」の交雑種。
「ラクダ」と「ロバ」の交雑種だと思っていました(私がバカか)。
歌唄いが来て歌唄えと言うが 歌唄いくらい歌うまければ歌唄うが 歌唄いくらい歌うまくないので歌唄わぬ
カラオケに言っても「自分はいいから」とかたくなにマイクを持ちたがらない人っていますよね。
私です。
数年前からカラオケに行くことをやめました。
行かなくてもなんとか生きていけるものです。
歌いたければ車内や風呂内でできるし(カポーン!)。
客が柿食や飛脚が柿食う 飛脚が柿食や客も柿食う 客も飛脚もよく柿食う客飛脚
柿を食べただけでいろいろ言われるお客さんと飛脚さんがかわいそう。
この早口言葉、言えないと「きゃっきゃっきゃっきゃ」噛んでしまうので「きゃっきゃ感からのきゃりーぱみゅぱみゅ」につなげようと思えばつなげる点に可能性を感じます(伸びしろですねぇ!)。
おわりに
裏ワザというか、発声例としては、iPhoneをお持ちの方限定になるのですが、読み上げ機能を最高速にして使うと、とても楽しいです。
早口ことばで滑舌改善・唾液分泌促進・気持ちも明るく・今日も元気だパンがうまい。がんばっていきましょう。